天府漫遊記

中国四川省成都市の過去と現在の諸々を思いつくままに日本語情報として発信します。当面は、現地情報の日本語訳が主な内容になります。

成都概況

天府漫遊記を始めるに際し、まづは「天府之国」、中華人民共和国四川省成都市の概況を確認しておきたい。
以下は、成都市人民政府のホームページ[1]より抜粋した内容の日本語訳である。

成都[chéng dū]市は、中国四川省の中部に位置する四川省の省都(省政府所在地)であり、国務院[2]により中国西南地区における科学技術センター、商業・貿易センター、金融センター及び交通、通信ハブとして位置づけられており、四川省の政治、経済、文教の中心地である。成都は、古代の蜀国の地である。秦により、巴、蜀両国が併合され、蜀郡が置かれ、都市建設が行われた。漢代には絹織物業の発達により、「錦官」が設置された。そのため、「錦官城」とも呼ばれる。五代の蜀の時代には、芙蓉の木が沢山植えられたため、「芙蓉城」の別名を持ち、「蓉」と略称される。1921年市政移行。

中国語名称 :成都 
英語表記  :Chengdu
別名    :蓉城、少城、芙蓉城、錦官城、天府之国
地理    :東経102°54’-104°53’、北緯30°05’-31°26’
       東西192キロメートル、南北166キロメートル
気候    :亜熱帯湿潤季節風気候
       年平均気温:15.2℃—16.6℃、年間平均降水量:873ミリ—1265ミリ
総面積   :12,121平方キロ
人口    :1,442.8万人(2014年)
地区総生産 :1兆56億59百万人民元(2014年)
管轄行政区 :9区、4県級市、6県[3]
市政府所在地:四川省成都市高新区錦悦西路2号
主要観光地 :都江堰、青城山、武侯祠、杜甫草堂、金沙遺跡、寛窄巷子等
市花    :芙蓉花

訳者注:
[1]:www.chengdu.gov.cn
[2]:国務院は中華人民共和国憲法第八十五条において、「中央人民政府」であり「最高国家行政機関」と規定さ  れている。日本の内閣に相当。
[3]:成都市が管轄する行政区は、以下の通り。
  ・9区:
   錦江区、青羊区、金牛区、武侯区、成華区、龍泉駅区、青白江区、新都区、温江区
  ・4県級市
都江堰市、邛崍(Qionlai)市、彭州市、崇州市
県級市とは、元々の「県」が工業化、都市化に伴い、「市」となったが行政権限
   としては、「県」のままで上部の「市」が管轄する「市」のこと。
  ・6県:
   金堂県、双流県、郫(pi)県、大邑県、蒲江県、新津県